フリマアプリ「メルカリ」が11月30日、商品表示のレイアウト変更を実施した。
これにより商品表示のレイアウトが従来の横2列から横3列となり、一画面内で見ることができる商品量が増えた格好だ。
しかし一方では、商品名(タイトル)やいいね!数が表示されなくなったことに対して、SNS等で不満の声も上がっている。
ちなみにAppStoreのアップデート履歴に表示がないので、この変更はアプリのアップデートによるものではないようだ。
ネット上では賛否両論の声
今回の変更に対してTwitter等では『見にくくなった』という意見と『見やすくなった』という両方の意見が出ている。
反対(見にくくなった)派の声
・商品名がないと何の商品か分からない物がある
・いいね!数や商品名を確認するのが面倒になった
・商品画像が小さすぎて見にくい
賛成(見やすくなった)派の声
・表示数が増えて見やすくなった
・タブレットだと見やすい
検索してみると見にくくなったという反対派の声のほうが多く、出品者からの切実な声が多い印象を受けた。
なかには改悪過ぎて他アプリへの移行を考えたいといった意見もあり、その他レイアウトが変わっていないなどの声もあったが詳細は不明だ。
レイアウト変更の経緯
メルカリでは10月から一部のユーザーに向けて試験的に3列レイアウトを導入していたが、無作為に選ばれた対象者には何の通知もなかったようだ。
このことからユーザーからのフィードバックを狙った試験運用ではなく、システム上のエラーなどをチェックする意味合いが強かったのではないかと推察できる。
他フリマアプリとの違い
このUIは、似たレイアウトを採用しているフリマアプリ「FRIL(フリル)」に近い。
FRILでは9月に3列表示に変更しているが、FRILはトップ画面では3列表示だが検索画面では2列表示となり、そちらには商品タイトルも表示される。
加えてFRILの3列表示ではメーカー(ブランド)が選択されている出品ならば、メーカー名も表示される上にサムネイル画像から直接いいね(ハート)をつけることができる。
その為SNS等では『FRILの劣化版』といった声もあり、今でも2列レイアウトを採用しているラクマのほうが見やすいなどの意見もあり散々だ。
ただ個人的には、メルカリでは兼ねてより細かな変更が多いこともあり、今回の変更についても追って改善される可能性は高いと見ている。
商品名が表示されないことによる弊害
メルカリには「専用出品」と呼ばれるローカルルールが存在している。
このルールはあくまでユーザーが築いたマイナールールではあるが、今でもそれを利用しているユーザーが一定数いることも確かだ。
この専用出品とは”(コメント欄等でやり取りした)特定のユーザーに対してのみ販売します”という意思表示で、「◯◯さま専用」などの文言を商品名に入れて利用されている。
今回の3列表示による商品名の非表示では、この「専用出品」が画像をタップしないと見分けられなくなった。
これに対しても一部のユーザーから、間違えて購入されることを危惧する声も上がっている。
その他、いいね!がつきにくくなったなどの声もあるようだ。
PC画面のレイアウトは変更なし
メルカリはパソコンで利用できるWebページもあるが、そちらでは今回レイアウトの変更はないようだ。
PC版では以前から3列表示ではあるが、商品名も変わらず表示されている。
商品名には「送料込み」や「商品の特徴」などの情報を書き込んでいる人もいるため、現状ではこちらの画面のほうが見やすい印象を受けた。
メルカリ公式サイト
商品画像の工夫で差別化する出品者
この変更を受けて、早くも商品画像に工夫をする出品者も出てきている。サムネイル画像に文字を入れてアイキャッチに使うという手法だ。
写真加工アプリを使い「送料無料」や「商品名」、「数量限定の大特価!」などのキャッチコピーを入れている画像を使った出品が目を引く。
こういった画像での出品は以前からあるが、今後は加工アプリを利用した一手間が出品者に求められることになっていくのかもしれない。
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