日米通算6,000万(日本国内4,000万)ダウンロードを突破したフリマアプリ「メルカリ」が、12月9日に人気漫画「宇宙兄弟」の二次創作グッズの”公式流通解禁”を発表した。
二次創作物とは、例えば”宇宙兄弟の登場人物をイメージしたぬいぐるみ”のように、著作物を元に制作されたグッズなどを指す言葉だ。
メルカリでは2016年6月から、人気スマホゲーム「Ingress(イングレス)」の二次創作物が公式に出品できるようになっているが、今回の人気漫画とのコラボでより一層注目を集めることになるだろう。
第三者のクリエイター作品が出品可能に
通常こういった二次創作グッズを販売するためには、元となる著作権を有する企業の許可が必要となり、無許可での販売は当然だが違法となる。
今回のコラボは、株式会社メルカリと株式会社コルクの提携により実現したもので、メルカリのアプリに設けられる予定の「宇宙兄弟」カテゴリへの出品に限り、二次創作グッズの販売が”公式”に認められることになる。
これにより、第三者のクリエイターによる宇宙兄弟の作品が、メルカリを通して販売できるようになるという仕組みだ。
▼宇宙兄弟OfficialWeb
ライセンス許諾料は10%
宇宙兄弟の二次創作グッズを販売すると、メルカリでの販売手数料10%とは別に、ライセンス許諾料として10%が売上金から引かれることになる。
つまり、クリエイター(出品者)は、合わせて20%の手数料で”公式認定”されたグッズの販売が可能になるということだ。
宇宙兄弟OfficialWebによれば、ライセンス許諾料の10%は株式会社コルクを通して、原作者である小山宙哉氏に支払われることになる。
規約・規定の尊守が前提
該当する出品にあたっては、メルカリの利用規約の他、宇宙兄弟OfficialWebにある「『宇宙兄弟』の素材利用に関する手引き・規定」を尊守することが前提となる。
この規定には漫画の登場人物である”ローリー・クオモによる解説”も載せられており、配布される素材の改変や、コピーライトの削除の禁止などが具体的かつわかりやすい言葉で説明されている。
公式サイトではこの規定の他、グッズ創作に使用できる素材をダウンロードすることができる。
また、公式認定グッズ用に作られたロゴには、”APO(アポ)”がデザインの一部となっており、ファンにはたまらないデザインとなっている。
グッズ販売は2017年1月23日(月)に解禁
今回の”宇宙兄弟の二次創作グッズ”のメルカリ販売が解禁されるのは、来年の1月23日からだ。
また、このライセンス許諾はあくまで限定的なものであり、類似アプリなどでの出品は認められていない。メルカリでも指定カテゴリでの出品は利用規約違反になるので注意が必要だ。
作品のファンにとっても、クリエイターにとっても、嬉しい二次創作物の公式認定。原作者にもライセンス料が支払われ、”三方良し”のビジネスモデルとして、今後更なる盛り上がりをみせることになるのかもしれない。
参考:フリマアプリ「メルカリ」が人気漫画「宇宙兄弟」とコラボ!コルクと提携し、二次創作グッズの公式流通を解禁
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