結論からいうと、購入後でもキャンセルはできます。
とはいえ何でもかんでもキャンセルできるわけではありません。正当な理由がある場合で、きちんとメルカリ事務局の方にこちらの意見を伝える必要があります。
結局はケースバイケースにはなりますが、実際にキャンセルに至った購入例を、事務局とやり取りをした内容を織り交ぜながらご紹介します。
今回の例は私が購入側です。
キャンセルできたケース
まずおおまかな内容を説明します。今回キャンセルした理由は、配送方法の変更を持ちかけられたからです。
購入前:らくらくメルカリ便
↓
購入後:会社契約のクロネコヤマト
顛末
ご存知のとおり、購入前かららくらくメルカリ便になっている場合は匿名配送となり、双方が個人情報のやりとりをすることなく購入することができます。
その商品はらくらくメルカリ便だったこともあり購入したのですが、購入した直後に取引メッセージで以下のようなコメントがありました。
会社契約しているのでクロネコヤマトで発送したいのですが、発送先のご住所などをお伺いしてもよろしいでしょうか?
という感じのコメントが出品者より届いたのです。
匿名配送がよかったというのもありましたが、それ以上に元々その配送方法を利用するつもりだったくせに、配送方法をらくらくメルカリ便にしていたことに不快感を抱いたのでした。
この後に何度かメッセージのやり取りをしましたが、結局キャンセルすることにしました。
事務局への問い合わせ
メルカリの「お問い合わせ」から「取引をキャンセルしたい」を選択すると、基本的にキャンセルすることはできません。というガイドに飛びます。
そこには取引画面からキャンセルが可能になる条件が載っています。
出品者によるキャンセル:
購入手続きから3日以上、購入者による支払いがない場合
購入者によるキャンセル:
「発送までの日数」を3日過ぎても発送されず、出品者からの取引メッセージも3回以上ない場合
今回の件では、出品者の方も了承していたので3日過ぎればキャンセルできたのですが、問題提起の意味でも事務局にキャンセルしてもらおうと思い、事務局キャンセルとなりました。
問い合わせ方法
「お問い合わせする」という項目がありますので、そちらから問い合わせをしました。
事務局キャンセルになるまで4往復ほどやり取りをしていますので、簡単には承認されないのが普通ではないかと思います。
メールの全文は載せませんが、ポイントになりそうなのは
『双方の合意がある場合』という点です。
例えば購入者から問い合わせる場合、出品者に『キャンセルしてもよろしいですか?』といったな質問に対して、『はい、そうしてください。』といった明確な意思確認があれば対応してもらえます。
今回の私のケースでは、この明確な意思表示がなかったので時間がかかりましたが、これがあればスムーズにキャンセルにできると思います。
事務局に送った問い合わせの内容
最後に送った問い合わせの内容です。
お世話になっております。
度々の質問にご返答頂きまして有難うございます。
文面から配送方法の変更をルール違反とみなさない、という旨は理解いたしました。
"双方の合意がある場合は、配送方法の変更を行っていただいて問題ございません"とのことですが、私は取引メッセージではっきりとお断りしています。変更には合意する気がないからお願いをしたのですが残念です。
この件については中立的な立場を取るという意味合いであると解釈いたします。
先のメールで述べたように、配送方法の変更については、購入者にはデメリットになりうることです。
今回のケースでは
・匿名配送ではなくなる
の1点のみのデメリットですが、御社のらくらくメルカリ便は、他のフリマアプリのヤマト運輸提携サービスに比べて【匿名配送】であるという点が大きなアドバンテージです。
らくらくメルカリ便ありきで、出品者の評価や販売金額を考慮して購入を決めるユーザーもいるということをご理解いただきたいと思います。
こういった背景で購入の意思決定をしたのにも関わらず、購入してすぐに別の配送方法を提案してくるという行為は、こちらが不快感を感じる行為であり、虚偽の商品情報でもあります。
配送料込みの金額であれば、配送方法含めての金額として解釈するのは当然ではないですか?
はじめから配送方法を変更する気で出品しているような人と、お取引をしたくはありません。
御社のCS JAMのような取り組みには大変感心をしております。
できれば、こういったケースでのユーザーの心情も考慮し、改善すべきかどうか、議題に取り上げていただければ幸いです。
この度は度々の質問にご回答いただき、誠に有難うございました。
ちょっと長すぎる文章ですが、キャンセルして貰えなかったのでこちらの心情だけでも分かってもらおうと思い、最後に送ったのがこの内容です。
これを送った翌日にキャンセル処理してもらえたので、らくらくメルカリ便を皆さんにおすすめしている身としては良かったなと思っています。
最後に
ちなみにキャンセルの後に、社内で共有した旨のメールを頂きました。
今回の件で一番残念に感じたことは、送料込みの範囲であれば配送方法の変更は禁止行為ではないという点です。
それでは、匿名配送に魅力を感じてメルカリを利用しているユーザーにとっては不利益です。
とはいえ、今回の件でキャンセル対応してくださったメルカリ事務局の対応には感謝しています。ユーザーにとって、運営事務局がしっかりと対応してくれるほど心強いことはありません。
今後も、さらにメルカリが使いやすくなりそうだなと思った出来事でした。
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